ターミナルにて…
天気はまあまあだけど、少し気温が低い…ですね。
冬用のコート出しましたよ!
本日の1番ニュースは…
かの映画「ターミナル」のモデルとなったイラン出身のナセリさんが亡くなったらしい!
しかも空港のターミナル内で!(驚)
そんなことってありうるの?!って思うような話ですが…
この方、イギリス留学したこともあるインテリだそうで、イランに帰国した際、反政府運動したってことで、イランから国外追放!渡ったヨーロッパ主要都市では、書類不備で入国できず、ずっとパリのシャルル・ド・ゴール空港にいたという伝説の人!結局、1988年から18年の間、空港内に住んでいたんだそう…
う~ん、ここでまず思うのは、フランスだから、シャルル・ド・ゴールだから可能だったんだろうなあ…(笑)ほかの国じゃ絶対無理そう…
スピルバーグ監督の映画「ターミナル」では、トム・ハンクスがその方を演じていて、空港内の従業員の人々に助けられて、生活していく様子が、割とあっけらかんと描かれていたけど…
実際はそんなに簡単な話じゃなかっただろうなあ…(そりゃそうだ!)
1999年に難民認定されて、映画で得たお金で生活していたらしいけど、人生の最終局面に、やっぱりターミナルに帰ってきたっていうのがちょっと泣けてくる。そこが自分の死に場所だと思ったのかもしれないね…
実はオバサン、この方に会ったことがあるのよね。
かなり前になるけど(1990年代だと思う)、シャルルドゴールで乗り継ぎの時、ターミナル内でベンチに座ったら、大きな郊外型のスーパーのショッピングカートみたいのに、いっぱいきったない荷物が乗っかってて、だれがこんなものを持って旅行してるんだ?!と不思議に思ったのだった。よく見ると、そのカートの奥、ベンチの隅っこにこの方が座っていたのでした。
その時は、そんな複雑な状況の人だと思わなくて、ぶっちゃけ言うと(笑)、なんで空港内にホームレスがいるんだ?!って思った。
後日、フランス人の友人にその話をしたときに、「ああ、それはね…」って感じで説明されて、まじか?!ってちょ~驚いたのをよく覚えている。
旅行大好き、飛行機大好きなオバサンとしては、ターミナルに住み続け、ターミナルで亡くなったナセリさんに妙な親近感を覚える。
ご冥福をお祈りします。