古代ローマ帝国の関連遺産
アメニティーばっかりでは飽きるので…(笑)
ちょっと違う内容の記事をアップしました。
かなりの大作?!です(爆)!!
オバサンが建築に興味がある話は、以前の記事でも書きましたが…
かなり好きで、あちこち見に行ったのが、古代ローマ帝国の遺跡です。
地中海沿岸を中心に、ヨーロッパ内、北アフリカのかなり広い範囲に分布しています
ま、当然ながら、一番の中心はイタリアですが、遠くはイギリスまで分布しています。
有名どころを列挙してみます。
イタリア
ローマ:当然ですね!街中、遺跡だらけ。ローマ出身の友人曰く、家の新築はしたくない!なんで?と聞くと、掘ると大体、遺跡が出るので、いつになったら建築許可がおりるかわからないから、だそうです。紀元前からの遺跡の上に住んでるわけですね。フォロロマーノ、コロッセオ、カラカラ浴場…ま、1週間でも見切れないくらいあります。
ローマから日帰りで行けるのが、ティヴォリのハドリアヌスの別荘(Villa Adriana)です。広い庭がきれいです。
ナポリ:これもまた当然!ナポリも街の上に街があると言っても過言ではないですね。
これはちょっと穴場的なんですが、ベネチアの東、アクィレイアにも世界遺産があります。バジリカ総主教聖堂のモザイクは必見です!
かのロミオとジュリエットで有名なヴェローナの街も、ローマ帝国時代の遺跡が残る街です。円形劇場は保存も良く、街の中心のモニュメントです。
シチリア島:ま、地中海のへそ!ですから、当然、たくさん遺跡がありますが、タオルミナ、ピアッツァ・アルメリーナのヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレは絶対はずせないですね。
フランス
南仏、地中海沿岸の主要な街には、どこもローマ関連の遺跡があるような感じがします。
アルル:ローマの遺跡だけでなく、ロマネスク建築も見るべきものがたくさんあります。
オランジュ:ローマ劇場はかなり保存が良く、見ごたえがあります。街の北側に凱旋門があり、かつては主要道路に位置していたことがわかります。
ちょっと行くには不便ですが、ポン・デュ・ガール。ローマ時代の水道橋です。3層になっており、高さは一番高いところで49mもあります。
スペイン
メリダ:街のあちこちに遺跡があります。アウグストウスがイベリア半島の統治を万全にするために作った街だそうです。
タラゴナ:バルセロナのちょっと南の町です。ローマの時代はバルセロナよりも栄えていて、イベリア半島最大規模の街だったそうです。
ルーゴ:スペイン北西部のローマの城壁が残る街です。この街から、ラス・メドゥラス(なんと!古代ローマ時代の金の採掘場跡です)にもアクセスできます。
ヘラクレスの塔:スペイン北西部の港町、ラ・コルーニャにある世界最古の灯台です。現在のものは18世紀末に修復されたものですが、土台はローマ時代の部分もあるとか…
スプリット:ディオクレチアヌス帝が建造させた建築物群が残っていて、すごいのは、未だに使われているということです。内部にふつーに人が住んでます。
ドイツ
トリアー:ポルタ・ニグラという、立派な門が残ってます。色が黒いので、この名前になったと思われます。
イギリス~ドイツ、リーマスを結ぶハドリアヌスの長城。イギリスでは、本土を横断する形で、長城があちこちで見られます。海峡を越えて、ヨーロッパ大陸、ライン川、ドナウ川につながる、軍事境界線だったそうです。
セルビア東部にあるガムジグラードはガレリウス帝がお母さんをたたえて作った街だそうです。お母さんの墓や門が残っているようです。
トルコ
南の海岸沿いにはたくさんのローマ遺跡が残っています。アスペンドスやシデ等、世界遺産ではない遺跡でも、かなり見ごたえあります。
エフェソス:西側の海岸沿いの遺跡です。図書館の遺跡で有名です。誰もが一度は本やテレビで見たことがあるんじゃないかしら…
トルコには、他にもベルガマ、クサントスとレトーン等、最初はギリシャの都市として建設され、その後ローマ帝国により、さらに発展した街の遺跡がたくさんあります。思ったよりも、保存が良く、ぜひおすすめしたいです。
モロッコ
ヴォルビリス:モロッコ最大のローマ帝国都市遺跡です。広い敷地内に、たくさんの遺跡が散財しています。カラカラ帝の凱旋門が有名です。
エルジェム:円形闘技場が有名です。アフリカ大陸最大の円形闘技場です。ローマのコロッセオ以外では、唯一、闘技場の3階部分が残っています。
ドゥッガ:チュニジア北部にある遺跡です。アフリカ最大規模のローマ遺跡です。首都チュニスから日帰り観光も可能です。
ジェミーラ:ジェミーラは「美しい」と言う意味だそうです。ローマ軍が城砦として作ったところから街が発展したそうです。カラカラ帝の凱旋門が残っています。
ティムガッド:トラヤヌス帝が作った街です。トラヤヌス帝の凱旋門があります。
レプティス・マグナ:セプティミウス・セヴェルス帝の時代に発展した街です。もとはフェニキアの都市でした。ローマをしのぐ規模の遺跡です。
シリア
パルミラ:ここも素晴らしいローマ時代の遺跡でしたが、ご存知のように、ISの支配により、ほとんどが破壊されてしまいました。本当に残念でなりません。
ボスラ:ローマの街道の要所として栄た街です。ここもシリアの状態により危機遺産に登録されています。
バアルベック:天空の神ユピテルを祀る、ローマ帝国でも最大の聖域だったところです。ネロ帝の時代に完成したユピテル神殿があります。
基本的に、地中海沿岸の古い街は、フェニキアやギリシャの植民都市など、ローマ帝国以前からあった街が、ローマ帝国の支配下になり、さらに拡大、発展し、現在に至るものが多いです。
上に挙げたものは、その街(遺跡)の発展の中心となった時代がローマ帝国がメインだったということで、世界遺産にも、ローマ帝国関連遺産として登録されています。
しかし、フェニキア都市として登録されている、たとえばチュニジアのカルタゴにしても、残っている遺跡は、ローマ帝国時代の建築物が多かったりします。
このように、地中海沿岸で遺跡を見る!となると、ほとんどの場所で、ローマ帝国の影響を無視できないのです。
と、長々書きました…疲れた…(笑)
写真が入ってないから、あんまりおもしろくないですね…ごめんちゃい。